読書

日本を破滅から救うための経済学

図書館で読んだ。 これからの日本の未来を考える上で、とても参考になる本。 メモ ・古い産業構造からの脱却が必要(コモディティー製造業⇒知識集約型製造業・サービス業) ・各国の物価で見た際、現在の円は割安。(他書でも1ドル60円前後が妥当との記述) ・国…

alchemy

お金儲けの原理原則について書かれた本。というか、原理原則しか書かれていない。至極、まっとうなことが書かれた本。 ではその原理原則をどうやって活かすか?それは、自分でいろいろアイデアを出していかないといけない。将来全般にわたる課題だ。ホントは…

「昭和史」「だれも知らない小さな国」

「昭和史」 最近はまっている昭和史の勉強。 昭和史(特に戦史)を勉強していて思うことは、それぞれの重要な局面で日本国として最適な決断をできていなかった、ということだ。 陸軍・海軍・政府間の意思統一、司令部と現地師団の意思統一が出来ていない場合が…

絶版本で、長年探していた本(ウッツ男爵、ソングライン)を図書館で発見。早速予約。 それにしても、富士宮市の図書館の品揃えはすばらしい。 ソングラインは絶版と思っていたが、復刊されていた・・・ウッツ男爵―ある蒐集家の物語ブルース チャトウィン Bruc…

太平洋戦争関連

この夏に、スーパーファミコン(古!!)の戦争シュミレーションゲーム「提督の決断」にはまった。その影響で、太平洋戦争に興味が出て、下記2書籍を読んだ。 ・昭和16年夏の敗戦 ・失敗の本質―日本軍の組織論的研究 前者は、開戦以前のシミュレーションで敗戦…

子育ての大誤解

子育てなんて自分には全く関係ないけど、読んだ。 子供の人格形成に親の影響は少ない、ということを主張している本。当時(今も?)は斬新な主張だったのだろう。 以下、内容。 ・同世代の集団のなかので、子どもは仲間と異なる人格(キャラ)を演じることで、…

蔵書検索

絶版になった本で読みたい本があったので、図書館で借りて読むことにした。 まず、どこの図書館にあるか調べてみた。使ったのは、横断検索システムOPAC*1を使って調べた。これは非常に便利なシステム。 すると、偶然にも地元の富士宮市立図書館にあることが…

TOKYO 0円ハウス0円生活

ホームレスの家にお邪魔し、ホームレスの家を建築物として観察した本。家について書かれただけでなく、ホームレスとしての生き方をルポした本、といえる。 著者のシンプルで手作り感にあふれる家への思い入れ、また取材対象のホームレスへの愛情に溢れる本。…

東京物語

70年終わりに上京した青年の日常を描いた連作短編。70年代終わりから80年代にかけて、4つの瞬間での青年の1日を、青年が見たもの、感じたものとして書いている。 その時代の様子、主人公の成長がうまく書かれていて、臨場感たっぷり。一気に読んでしまった。…

生命保険のウラ側

生命保険について書かれた本。本書の論旨は明快だ。 保険をかける際の考慮すべき事項は、以下の点。 1. 保険は個人が払えないものに関してかけるべき。 2. 同じ補償内容なら、価格の安いものを選ぶべき。 3. 貯蓄性を求めるな。掛け捨ての保険を。 つまりは…

「プロセス化学 医薬品合成から製造まで」 プロセス化学について書かれた良書。化学材料の製造において、ラボ合成から製造へ如何ににつなげるか、その基礎とコツが書かれている。9000円といささか高いが、値段以上の値打ちがある。しばらく、この本でプロセ…

昭和16年夏の敗戦

日米開戦前の昭和16年夏、、、若手のエリートが集められた内閣総力戦研究所のシミュレーションでは、日米開戦を行うと2,3年で日本が敗戦すると結果が出ていた。 十二月中旬、奇襲作戦を敢行し、成功しても緒戦の勝利は見込まれるが、しかし、物量において劣…

最近読んだ本

森見富美彦の「ペンギン・ハイウェイ」 海堂尊の「チームバチスタの栄光」の続編、「ジェネラル・ルージュの凱旋」と「ナイチンゲールの沈黙」を読む。この2作品は時間軸と登場人物を共有する作品。 伊坂幸太郎の「チルドレン」ペンギン・ハイウェイ森見 登…

砂漠

仙台が舞台の大学生5人の群像小説。さわやかの一言に尽きる。 相変わらず、軽やかだ。重たい出来事もあるのに、悲惨になりきらない。 森見富美彦が「太陽の塔」で描いているような、さわやかでなく、日陰の、悶々とした学生生活(どちらかと言えば、僕の学生…

伊坂幸太郎

「フィッシュストーリー」と「ラッシュライフ」を読む。 どちらの作品にも出てくる、空き巣の黒澤という登場人物がたまらなく気に入った。こんなに知的でカッコイイ空き巣、見たこと無い。

ゲルマン紙幣一億円

今まで読んだ経済小説「マネーロンダリング」や「ハゲタカ」に並ぶ面白さ。 手に汗握りつつ読めた。ラストも予想を裏切る展開で大満足。 この小説に書いているようなことが本当に可能であったのかどうか不明だが、混乱期にはこのような予想もしないチャンス…

サラリーマンは2度破産する

金銭面での人生設計の大切さを説いている良書。 家族構成・人生設計の長期的展望を持って、その人生設計で家計の収支が成り立つのかどうかを長期的シュミレーションする。それで、本当に財政的に破綻しないかどうかを確認し、破綻するようなら計画を立て直す…

グラミンフォンという奇跡

久々に読んだ”すごく”面白かった本。 バングラディシュで初めての携帯電話会社設立の話。 世界最貧国のひとつに挙げられるバングラで、しかも現金収入のほとんど無い人がたくさん住む農村部をメインターゲットとして、果たして携帯電話ビジネスが成り立つの…

ながい旅

大岡昇平の小説を読むのは中学以来。東京裁判でB級戦犯として裁かれる将校の話。野火や俘虜記を読んだ時に比べると、そんなに衝撃を受けなかった。 中学時代に読んだ「野火」は衝撃的な内容だったな・・・飢餓の極限状態で人はどうなるのか、戦争とは、とか…

笑う警官

北海道警本部と所轄の戦を描いたサスペンス。 展開は予想の範囲内だったが、リズム感よく書かれており、読みやすかった。 作者は24のファンか?笑う警官 (ハルキ文庫)角川春樹事務所 2007-05売り上げランキング : 12445おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-…

ローマから日本が見える、アマニタ・パンンセリナ

ローマから日本が見える-塩野七生 久々の塩野七生。大学時代に読んだ「ロードス島攻防記」「レパントの海戦」「コンスタンティノープル陥落」以来。 前半部はローマ帝国の歴史がざっくりと書いてある。 特に面白いのは巻末付録。ここには、地中海の英雄たち…

旧ユーゴ、口琴、トルコ-旅行人

今号の旅行人の連載がとても面白かった。 旧ユーゴ: コソボ悲劇の後、現状はどうなっているのか?一応、コソボとして独立したが、悲劇の爪あとは現在も残っているようだ。考えると、多数の民俗が入り乱れていた地域をまとめていたチトーは偉大だったなと。 …

BECK

渋谷の献血ルームで献血後に読んだ熱血バンド漫画。 久々に面白い漫画と出合った。 途中までしか読めなかったが、漫喫で最後まで読みたい!BECK (Volume1) (KCDX (1278))講談社 2000-02売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

陽気なギャングが地球を回す

2度目の伊坂幸太郎。 ポップなサスペンス。 ひたすらテンポの良い展開と文章。 アップテンポな音楽を聴いているようだ。 面白いが、軽くてあまり印象に残らないが、それはそれで良い。 ビールみたいなもん。美味しくて酔っ払って楽しいが、しばらくすると何…

トルコのもう一つの顔

著者がトルコで少数民族の言語をフィールドワークしたときの紀行文。 トルコには、少数民族が数多く住んでいる。しかしトルコ政府の見解としては、トルコ人以外住んでいない、としている。従って言語としてもトルコ語しか存在しないことになっている。たとえ…

インドの絵画

蔵前仁一の新刊「わけいっても、わけいっても、インド」読んだ。 この本はインドの民俗画(ミティラー画*1、ピトラ画、ワルリー画*2等)について書かれた本。インドの庶民が、家族の無事・子孫繁栄を祈って、家の壁に神話などをモチーフにした絵を描いている。…

イン・ザ・プール

初、奥田英朗。 変人精神科医の伊良部が解決する、珍症状の数々。 軽いタッチで読みやすい。あまりにも面白くて、一気に読んでしまった。で、今、続編「空中ブランコ」を読んでいます。イン・ザ・プール (文春文庫)文藝春秋 2006-03-10売り上げランキング : …

小泉武夫

造酒屋の息子で、発酵学専攻の教授だそうだ。「もやしもん」の樹教授のモデルだとも。 日経新聞の夕刊で連載されていて、愛読している「食」についてのコラム、「食あれば楽あり」をまとめたもの。 旨いものを食べたときの描写は、臨場感たっぷり(オリジナル…

重力ピエロ

初めての伊坂幸太郎。軽い感じで良い。 つかみの一文が秀。 春が二階から落ちてきた。 この一文で読む気にさせられた。重力ピエロ (新潮文庫)新潮社 2006-06売り上げランキング : 1145Amazonで詳しく見る by G-Tools

まとめて

ここ、1ヶ月で読んだ本(読んでいない本もあるけど)。 ・宵山万華鏡 森見富美彦の新作。祇園祭の宵山を舞台にした奇譚集。不気味な話は苦手だな。京都を良く知っているとより楽しめる。 ・不道徳教育 タイトルは不真面目だが、リバタリアニズム(自由至上主義)…