トルコのもう一つの顔

著者がトルコで少数民族の言語をフィールドワークしたときの紀行文。


トルコには、少数民族が数多く住んでいる。しかしトルコ政府の見解としては、トルコ人以外住んでいない、としている。従って言語としてもトルコ語しか存在しないことになっている。たとえばトルコ語とは別系統とされているクルド人の話すクルド語もトルコ語の1方言と位置づけられている。


そんなトルコに18年間通いつめ、最終的にはトルコ政府の国外退去処分を受けながら行った研究の話。


紀行文として読んでも抜群に面白かった。


著者の他の作品を調べてみても、この本以外の著作がない。と思っていたら、旅行人に続編が掲載されるそう*1。これは楽しみ。

トルコのもう一つの顔 (中公新書)
トルコのもう一つの顔 (中公新書)
おすすめ平均
stars新書なのに目頭が熱くなる
stars現在にも通じるトルコの素地
starsとても面白い本である。
starsザザ語
stars何度も読み直してます

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