日本を破滅から救うための経済学

図書館で読んだ。


これからの日本の未来を考える上で、とても参考になる本。


メモ
・古い産業構造からの脱却が必要(コモディティー製造業⇒知識集約型製造業・サービス業)
・各国の物価で見た際、現在の円は割安。(他書でも1ドル60円前後が妥当との記述)
国債の国内消化が順調でなくなくなると、円安に進む。
・2030年前後で年金積立金がなくなり、給付削減か負担増。(今が恵まれすぎなだけ。おそらく、給付が削減されて50年前の状態に戻るだけ。払い込んだお金がもらえないのは悲しいが、仕方ないな。)


「古い産業構造からの脱却」は製造業に勤める身としては、人事ではない。


野口氏は、「新興国市場を開拓しても、売れ筋は利益の薄い低価格品になる。従って、人件費の有利な新興工業国(台湾・韓国・中国等)品と競争することなり、商品の価格が下落することで、より利益の出ない構造に陥る」と述べている。うーん、新興国への拡販って、うちの社長の言っていることそのまんまだけど、大丈夫か?


そもそも、うちの会社が国内にある理由って何なんだろう?新興国でで事業をする方が人件費を削減できるのは明らかだし。国内にある必要のない部署の順位って、下のような序列か。


 製造>生産技術>開発>研究>本社


うう、怖い。


あと数年働いたら、新規提案をしてみようかな?今の部署で扱う製品の製造拠点を、人件費の激烈に安い国に移す提案を。中国以外の国を提案したら自分でけつを拭くことになりそうだが、それもよし。

日本を破滅から救うための経済学日本を破滅から救うための経済学
野口 悠紀雄

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