昭和16年夏の敗戦

日米開戦前の昭和16年夏、、、若手のエリートが集められた内閣総力戦研究所のシミュレーションでは、日米開戦を行うと2,3年で日本が敗戦すると結果が出ていた。

十二月中旬、奇襲作戦を敢行し、成功しても緒戦の勝利は見込まれるが、しかし、物量において劣悪な日本の勝機は無い。戦争は長期戦になり、終局ソ連参戦を迎え、日本は敗れる。だからなんとしてでも避けねばならない。

そういったシミュレーション結果を政府・軍部が知りつつも、日米開戦に踏み切らざるを得なかったのはなぜか?興味深い本だ。

昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)
猪瀬 直樹

中央公論新社 2010-06
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