最近読んだ本
竹森俊平の本を読んだ。いつも、氏の経済学者としての深い洞察力に驚く。
○通貨「円」の謎
バブル崩壊後、なぜ日本は円高デフレ不況に永く悩まされたか?アジア通貨危機を経験した国のほとんどは、大幅な通貨安⇒輸出の増加⇒短期のV字回復、となったが、これらの国のたどった道が、日本と異なるのは何故か?
これらの疑問に筆者なりの答えを出している。結論は、日本が資本輸出国だったのが理由。なるほどと思えた。
国の規模、経常収支の2項目で国を分類すれば、その国が経済危機に陥った際の、その後の為替動向が予測できると思われる。
最近経済不調のトルコ。経常収支は赤字で小国であることから、トルコリラ安⇒V字回復の道筋を通るものと予測されるが、どうか?トルコには輸出産業があまり無いので、アジア危機の国々と比して、回復にやや時間がかかるかもしれないが・・・
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