最近読んだ本

竹森俊平の本を読んだ。いつも、氏の経済学者としての深い洞察力に驚く。


○通貨「円」の謎
 バブル崩壊後、なぜ日本は円高デフレ不況に永く悩まされたか?アジア通貨危機を経験した国のほとんどは、大幅な通貨安⇒輸出の増加⇒短期のV字回復、となったが、これらの国のたどった道が、日本と異なるのは何故か?


これらの疑問に筆者なりの答えを出している。結論は、日本が資本輸出国だったのが理由。なるほどと思えた。


国の規模、経常収支の2項目で国を分類すれば、その国が経済危機に陥った際の、その後の為替動向が予測できると思われる。


最近経済不調のトルコ。経常収支は赤字で小国であることから、トルコリラ安⇒V字回復の道筋を通るものと予測されるが、どうか?トルコには輸出産業があまり無いので、アジア危機の国々と比して、回復にやや時間がかかるかもしれないが・・・


通貨「円」の謎 (文春新書 923)通貨「円」の謎 (文春新書 923)
竹森 俊平

文藝春秋 2013-05-20
売り上げランキング : 188288

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った (日経プレミアシリーズ)ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った (日経プレミアシリーズ)
竹森 俊平

日本経済新聞出版社 2012-10-10
売り上げランキング : 74987

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫)桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫)
清水 潔

新潮社 2004-05-28
売り上げランキング : 454

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
英雄の書(上) (新潮文庫)英雄の書(上) (新潮文庫)
宮部 みゆき

新潮社 2012-06-27
売り上げランキング : 184717

Amazonで詳しく見る
by G-Tools