アマゾン棄民
リストラ小説「君たちに明日はない」が面白いので、作者の垣根涼介に興味を持ち、他の作品も読んでみた。
読んだのは「ワイルド・ソウル」。日系ブラジル移民とその子孫が、日本政府に復讐を行う話だ。
話のテンポ・スリリングもさることながら、最も印象に残ったが、ブラジルの未開の地へ入植した人たちの過酷な状況だ。日本で見せられた募集要項に記載されていた条件とは全く異なる、アマゾンの未開のジャングルに入植させられ、風土病で死ぬものが多数であったらしい。
戦後の食糧不足期に、政府は口減らしのため、中南米の国々への移民政策(一部には棄民政策と言われている)を推し進めたらしいが、かなり悲惨な案件*1があったらしい。
興味が湧いてきたので、移民政策について少し調べてみようと思う。
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*1:例えば、『そこに楽園は無かった〜ドミニカ移民 苦闘の半世紀〜』(http://www.fujitv.co.jp/b_hp/fnsaward/13th/04-317.html)