世界の食料生産とバイオマスエネルギー

統計資料をふんだんに使って、マクロ的な視点から食糧生産の未来を論じている。結論を端的に言うと、1. 将来も食料は不足しない、2. バイオマスエネルギー作物生産と食糧生産は競合しない、という2点。目からうろこな結論だ。この結論が正しいかどうかは分からないが、巷にあふれている通説よりは根拠となるデータがしっかりしているので、信憑性があるように思う。

話は変わるが、特に最近「エコ」だの「環境保護」だの叫ばれていると感じる。既に、環境業界にバブルが発生し始めているような気がしてならない。それから、エコを声高に叫ぶ人・団体、とても胡散臭く感じる。

世界の食料生産とバイオマスエネルギー―2050年の展望世界の食料生産とバイオマスエネルギー―2050年の展望
川島 博之

東京大学出版会 2008-05-23
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