ザ・プロフェッショナル

大前研一の本。とてもまともなことを言っているのだが、どうもこの人の言い方は好きになれない。なぜなら、考え方の押し売りをしているのだ。とはいえ、「黒い猫でも白い猫でも、ねずみを捕まえる猫が良い猫だ」の気持ちで、いいところだけを吸収する。
この本に書かれているのは、マネージメントに必要な能力だ。研究者には、ここに書かれている能力、いわゆるセレンディピティ*1も必要と思う。研究の世界では、頭のいい人が良い業績を上げているかと思いきや、実際は必ずしもそうではない。なぜなら、新発見やブレイク・スルーはいつも理論の外にあって、理論は発見のあとに考察されるものだから。では、見つけるにはどうすればいいか?それは、愚直に実験をたくさんこなすことしかないと思う。最後は、信念と根性だと思う。この本の趣旨と反する、非ロジカルで非戦略的な答えだが。
メモ
・常に顧客第一。常に学び続ける。
・議論する能力を鍛える。ロジカルに。聞く力。説く力。論理的反論。

ザ・プロフェッショナルザ・プロフェッショナル
大前 研一

ダイヤモンド社 2005-09-30
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