シークレット・レース

プロのサイクルレーサーだったタイラー・ハミルトンが語った、自身や自転車競技業界のドーピングの事情について書かれた本。ハミルトンの半自伝的体裁で書かれている。


結論を一言で言うと、とても面白い本。今年に入って読んだ本の中で、一番面白かった。


まず、これほどドーピングにまみれた業界があったのか、驚いた。有力選手のほとんどが、ドーピングをしていた。


一時期、ハミルトンは、ツールを七連覇したアームストロングと同じチームに所属しており、彼のアシストをしていた。後にアームストロングはドーピングを認めて、ツールを含めたタイトルを剥奪されるのだが、当時のアームストロングのドーピングに関する記述も非常に詳しい。最近、アームストロングが書いた「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」を読んだのだが、物事の表と裏を同時に見ることができて、とても面白い。



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