シークレット・レース
プロのサイクルレーサーだったタイラー・ハミルトンが語った、自身や自転車競技業界のドーピングの事情について書かれた本。ハミルトンの半自伝的体裁で書かれている。
結論を一言で言うと、とても面白い本。今年に入って読んだ本の中で、一番面白かった。
まず、これほどドーピングにまみれた業界があったのか、驚いた。有力選手のほとんどが、ドーピングをしていた。
一時期、ハミルトンは、ツールを七連覇したアームストロングと同じチームに所属しており、彼のアシストをしていた。後にアームストロングはドーピングを認めて、ツールを含めたタイトルを剥奪されるのだが、当時のアームストロングのドーピングに関する記述も非常に詳しい。最近、アームストロングが書いた「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」を読んだのだが、物事の表と裏を同時に見ることができて、とても面白い。
シークレット・レース (小学館文庫) タイラー ハミルトン ダニエル コイル Tyler Hamilton 小学館 2013-05-08 売り上げランキング : 2857 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ただマイヨ・ジョーヌのためでなく (講談社文庫) ランス・アームストロング 安次嶺 佳子 講談社 2008-06-13 売り上げランキング : 119567 Amazonで詳しく見る by G-Tools |