国家の罠

元外交官佐藤優の本。北方四島へのディーゼル発電機援助をめぐる入札不正疑惑の案件で、鈴木宗男と共に国策捜査(本人談)を受けた体験を綴った回顧録


国策捜査とはどういうものかが良くわかる。特捜部が考えるストーリーに沿って取調べが行われ、ストーリー沿った供述調書が作られる過程が良くわかる。


国策捜査の場合、特捜部の考えたストーリーに乗った供述を行わない場合、保釈はほとんど許可されないことも、この本で知った事実だ。


それにしても、佐藤の本は情報量が多くて、読むのに疲れる。しばらく彼の本を読むのを止めよう。


国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)
佐藤 優

新潮社 2007-10
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