孤独な鳥はやさしくうたう

いくつかの旅行でのいくつかのエピソードを集めた紀行文。静かな語り口で書かれた文章。とても上手い文章。久々にいい本を読んだな、というのが感想。
話は本の感想とかなりずれるが、作者はとても文章が上手く(様に感じる)、内容がスッと頭に入ってくる。不思議に思って、よく文章を観察してみた。すると、紀行文にもかかわらず、文章の形式が理系の文章と同じように書かれていることが分かった。つまりは、段落の冒頭に結論もしくは要約がきて、その後にその結論に至った過程や詳細な説明を書くという形式。すごく読みやすいのだけど、文学的にはこういう書き方って、どうなのだろう?

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田中 真知

旅行人 2008-06
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