ハゲタカ

NHKでドラマ化されている、ハゲタカファンドによる企業買収が題材の小説。小説ながら、非常に勉強になる内容。
現在、多くの企業が買収防衛策を導入している。だが、それは本当に正しいのだろうか?(従業員などの立場からは考えずに、株主の立場からのみ考える)
結論から言うと、買収防衛策を導入するよりも企業価値を高める努力をすることが先決だと思う。
そもそも、ハゲタカファンドが企業を買収する理由は、自分たちが経営すればその企業の価値をさらに高めることができ、結果として株価が上昇し、上昇後売り抜けることで収益を上げることが出来ると考えているからだ。企業価値が十分高ければ、ファンドが買収しても、企業価値を今以上に高めて、売り抜けることが出来ない。したがって、買収されない。とすれば、買収される企業のの経営者は、企業価値を高める努力が不十分であるといえる。なので、買収防衛策を導入するよりも企業価値を高める努力をすることが先決だと思う。多くの場合、買収防衛策は、新株発行で増資することによるものがが多いので、結果として利益の希薄化を生む。したがって、株主利益を損なうことが多く、やるべきことではない。

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