Book Review

「金を時間をたっぷり使った本は面白い」今まで読んできた本を振り返ると、そう感じる。最近買った本で、そんな意味での「当たり」が2冊あった。

地球生活記
世界中の民家の写真を集めた本。本と言うより、図鑑だ。世界にいろいろな建築があることに驚く。ぱっと見ても、取材に非常に時間がかかっているのが分かる。聞くところによると、30年以上かかったらしい。金と時間をたっぷりかけて作られた本を読めるのは非常に贅沢だ。価格は5000円だが、それでも安いと感じる本。

地球生活記―世界ぐるりと家めぐり (写真記シリーズ)

地球生活記―世界ぐるりと家めぐり (写真記シリーズ)

インド建築案内
建築関係の本をもう一つ。この本も取材に恐ろしく時間がかかっている。内容もすごい。アーグラーのタージマハルやバラナシだけでなく、全インドの建築物が載っている。バラエティーも寺院、宮殿、ホテル、官庁舎、遺跡などなど。カバーしている範囲は、東のシッキム、北のヒマーチャル・プラディシュ、西のパンジャブ、南のタミル・ナードゥまで幅広くカバー。最後に文献まで記載してあって、なんだかインド建築に関する総説を読んでいるようである。
インド建築案内

インド建築案内